東京へ行ってきましたが

イノベーション・ジャパンなんていう名の大学見本市に参加してきました。


8時間の3日間立ちっぱなしという、なかなか骨が折れる仕事でしたが、企業の人と話していくうちにノリノリになってくると、結構楽しかったしね。
会場でどっかで見た顔がいたりと、トータルで見ると来てほんと良かった。
その「どっかで見た顔(仮名:JUNEとする)」の人の話は置いておいて、今回のイベントの感想だが。


はっきしいって、大学の金集めのイベントにしか思えませんでした。
イノベーションだが、産学連携だが言っているが、結局は「独立行政法人になって、お金の交付金額が減ったから自分で稼いできてね」みたいな感じ。
JUNEは、まったくイベントの目的を知らずに拉致されてきたようで、イベントの趣旨にブーブー文句をたれておりました(笑。



企業の方と話していて思ったのが、中小企業は、より製品化に近いレベルを、大企業は基礎研究に着目して来ていたようです。
中小企業にとっては、即金になる研究のほうがずっと魅力的みたく、「ほかのところは、それがどう生かせるのかがわからないので、見ていてつまらない」と、おっしゃっていた方もいました。
中小企業としては、資金力の面からしてもそれは仕方がないのだと思います。
目先の小銭をとるか、見えない先にある大金をつかむか。
そりゃ、企業にとってはとにかく小銭がほしいのは当たり前です。



ただ、巷でも危惧されていたように、国立大学が独立行政法人になって、基礎研究がおろそかになるのではないか?
という話が現実的になってきたのだと、このイベントで感じました。
基礎技術・科学は、国が主軸となってやるべきだ!
という意見があるが、まさしくそのとおりで、やはりある程度は国が関与してこないと、この先日本の科学技術レベルは下降の一図をたどると思います。
今まで蓄えてきた科学技術力のおかげで、なんとかなっている気がしてならないです。


国はもっと遠い目で見た利益を見てほしいものです。
現実ばかりの問題をみる、日本の政治にはあきれものがあります。