梅田望夫氏語る、I(アイ)の革命だ −日経BP−

日経BPを眺めていたら、梅田さんのインタビュー記事がありました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/a/it/alacarte/iv1207/umeda_1.shtml
来週発売される梅田さんの新書「ウェブ人間論」にあわせての記事だろうが、おもしろかったので僕が気になった箇所をピックアップしてみた。

ネットバブル崩壊時における日本とアメリカのインターネットに対しての見方

2000年に起きたネットバブルの崩壊を機に,日本の大手企業のほとんどは「インターネットは大体こんなもんだ」と結論づけました。インターネットは,自分たち大企業を脅かすことはない存在だ。インターネットは自分たちのビジネスを便利にするための道具として,つまみ食いすればいいんだ。そのような認識です。


アメリカでは2004年から潮目が完全に変わった。グーグル(Google)の台頭を含めて,「これは大変なことが起ころうとしている」という認識が芽生えはじめた。つまり,日米における認識のギャップがすごく大きくなった。

新技術を一般に開放して、技術を育てていく

ライヤの場合は「面白い」というただその一点だけで,世界中から10万人,100万人という膨大なユーザーが来て,“サンプル”をどんどん預けてくれる。コストをそんなにかけなくても大量のサンプルが得られるわけです。


僕が日本企業にアドバイスしているのは,研究所で開発しているソフトウエア系の新技術は,まずはインターネットのサービスに組み込んで育てたらどうか,ということです。
面白いサービスに組み込んで,そこで育てて,それから企業向けのシステムに組み込むという流れを作ることです。

2006年のインターネットの革新はユーチューブ

ユーチューブはネット産業における2006年の差分だった。それをグーグルが買い取った。
要するに,グーグルはネット産業における2006年の差分を全部買い取ったわけです。

僕が初めてインターネットにさわったのは、今から10年前。
中一の5月に先輩に連れられ、学校をさぼって行った、九十九電機のインターネット体験コーナーで触ったのがはじめて。
ちょうど、中学への入学と同時に、田舎巡りの転校生活から札幌へと移ってきたわけだが、当時のパソコンショップWindows95発売に沸き上がっていた。
それまでは、Windowsどころか、PC98も触ったこともない。
家にあったのは、X68000というマニアックなコンピュータのみで、単調な画面。
そのような状態だったので、Windows95のグラフィックな画面を見たあのときは、本当に感動した。
マウスをいじって、カチカチ画面をクリックするだけでも、満足ものでした。


そんな中、インターネットに初めて触ったわけですが、Windows95すら感動して僕にとって、インターネットはすごい衝撃的でした。
画面をクリックしていくと、どんどん新しい画面に代わり、モザイクから少しずつ鮮明になっていく画像。
ネットスケープの操作がまーったくわからないので、適当に画面をクリックしているだけで、ホームページの内容なんてさっぱりだったが、それでもすべてが驚きと感動でした。


家でネットをつなぎ始めたのは、その半年後。
インターネットの変化をこの10年間触れてこられてとても良かった。
そして、その将来も楽しみである。

梅田望夫さんのブログ
My Life Between Silicon Valley and Japan