日本を創った12人

日本を創った12人 (PHP文庫)

日本を創った12人 (PHP文庫)

はっきり言って、おもしろかったです!
聖徳太子から始まり松下幸之助で終わる時代の中の、日本に影響を与えた12人についての行動やその歴史的背景等を垣間見ることができ、歴史を学ぶという点においても優れた著書だと思います。

日本の歴史は、過去の歴史の積み重ねによって生まれてきたものだ。
最後に、堺屋氏はそのうように言っているが、たしかにそう考えさせられた。
今の混沌としている日本は、すべて過去の積み重ねによって生まれてきたもので、特に明治以降(大久保利通)がその原因を生んでいる。
僕は、今まで明治以降の政治を頭ごなしに否定する考えをもっていたが、そうではないと。
当時としては、それが最良と思われた選択であったのである。
だから、ここまで日本は豊かにもなったし、逆に今の混沌とした日本も生んでしまったのである。


そして、やっぱり歴史とは必然的なものであるのだと考えさせられた。
あーしていれば、こーしていれば、と結果を知っているから思ってしまうが、過去の偉人たちを見ても必ずどこかかしろにターニングポイントがあった。
だけど、良くも悪くもそれを見逃してしまったり、そうさせられてしまっている。
今の日本がこうなってしまったのも必然的だったのだと、この著書を読んでみて思いました。

そして、
2007-06-10 - Good times & Bad times
このような社会をいかに変えていくかが、これからの日本を変えるための大きなターニングポイントとなっているのでしょう。


史書としても十分見ごたえのあるこの著書をおすすめしたいです。